公開: 2021年10月22日
更新: 2021年10月22日
2016年11月の米国大統領選挙で当選したトランプ候補は、選挙戦においてTPP協定が米国で生産される製品の海外への輸出を阻害する要因になり、結果的に米国労働者の失業率を高めるとして、TPP協定からの脱退を表明していた。2017年1月にトランプ氏が大統領に就任した直後、同氏は米国がTPP協定から脱退する大統領令に署名し、米国は日本や中国などと個別に2国間の貿易協定を締結する方針に転換した。2020年、イギリスがTPPへの加盟申請を行い。2021年になって、このTPPに反対していた中国が、加盟の意思を表明し、加盟国間に混乱を起こさせている。世界は、紆余曲折を経ながら、少しずつTPPが目指した目標に向かって進んでいるように見える。